この記事では、株のスイングトレードに最適な移動平均線の形を4種類解説していきます。
実はトレードにおいて、移動平均線の向きや形は、その後の値動きを示唆しています。この形を見つけることでトレードで勝ちやすくなります。
移動平均線の形を意識するようになってから、安定した成績を上げることができるようになってきました。
- 2020年11月 +80,451円
- 2020年12月 -15,460円
- 2021年01月 +24,050円
- 2021年02月 +48,410円
- 2021年03月 +7,180円
- 2021年04月~05月 お休み
- 2021年06月 +36,610円
- 2021年07月 +64,620円
- 2021年08月 +102,810円
トレード日記もつけています。
実際にどんなことを考えてトレードしているのか知りたい方はぜひこちらもご覧ください。
- 何日線を使っているの?
- 向きや形でどんなことがわかるの?
- 移動平均線なんてオワコンでしょ。いまさら使い物にならなくない?
移動平均線って、株式投資をやったことのある人なら一度は耳にしたことがあると思います。
しかし、使い方や設定は人それぞれ。
移動平均線について様々な悩みを抱えている人も多いと思います。
そんな悩みを少しでも解決できるように、大きく3つの内容に分けて解説していきたいと思います。
- おすすめの移動平均線の設定
- エントリーに最適な移動平均線の形4選
- 移動平均線がオワコンじゃない理由
具体的な事例を交えながら丁寧に解説しますので最後までご覧ください。
移動平均線なんてオワコンだろ。
ゴールデンクロスしたときにはもう株価はかなり上がっちまってらぁ
たこさん
まぁまぁ。
今回は、あまり知られていない移動平均線の形を紹介するから安心して。
約40年近く勝ち続けている相場師朗さんっていう方が提唱した形なんだ。
株価が動く前に値動きを察知するよ
3分程度で読める文章なので、移動平均線を駆使して勝てるトレーダーになりたい方はぜひ最後まで読んでください。※実際のチャートを用いて検証もしています。
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おすすめの移動平均線の設定
超簡潔|移動平均線とは
まず、移動平均線って何っていう人のために簡単に説明しておきます。
「そんなの知っている」っていう人は読み飛ばしてください。
移動平均線
ある一定期間の株価の終値の平均値をつなぎ合わせた線
そんな小難しい言い方したってわからんわ!
もっと簡単に説明しろ!
例を出して説明しましょう。
この図のオレンジ色の線は、5日移動平均線です。
過去5日間の株価の終値の平均値を結んでいます。
初心者の方は意味は覚えなくてもいいです。
大切なのは、この線の傾きがどうなっているのか!ということです。
- 移動平均線が右肩上がり ⇒ 株価が上昇傾向
- 移動平均線が右肩下がり ⇒ 株価が下落傾向
- 移動平均線が平ら ⇒ 株価が停滞傾向
おすすめは短期:5日 中期:20日 長期:60日
移動平均線の設定は様々ですが、おすすめの設定は以下の通りです。
- 短期移動平均線 … 5日
- 中期移動平均線 … 20日
- 長期移動平均線 … 60日
- 超長期移動平均線 … 100日 300日
(線の名前については相対的に変わります)
スイングトレードであれば、最低限5日・20日・60日は設定するようにしましょう。
ほとんどの証券会社のチャートで3つは設定できます。
可能であれば100日線も加えて大きな波の動きも確認したいところです。
中期線に25日、長期線に75日を使わない理由
中期移動平均線は1か月間の平均値、
長期移動平均線は3か月間の平均値を使うべきだからです。
1か月間は約20営業日、3か月間は約60営業日になります。
- 1ヵ月間の営業日… 5営業日×4週間 ⇒約20営業日
- 3か月間の営業日… 20営業日×3か月間 ⇒約60営業日
『短期…5日 中期…25日 長期 75日』
サイトによっては上記のような移動平均線の設定をおすすめしているところもあります。
これは、かつて土曜日も相場が開いていた頃、1週間に6営業日あったことが理由です。
- 6営業日×4週間 ⇒ 約25営業日
- 25営業日×3か月間 ⇒ 約75営業日
実際に、中期:25日 長期:75日を使っている人もいると思います。
しかし、現在の株式市場の営業日数と異なるため、今後使用する人は減っていくでしょう。
そのため、中期移動平均線は『20日』、長期移動平均線は『60日』を使うことをオススメします。
エントリーに最適な移動平均線の形4選:相場師朗氏考案
①PPP(パンパカパン)
エントリーに最適な移動平均線の形の1つ目は『PPP(パンパカパン)』です。
明るいイメージのファンファーレから名付けられました。
稼ぎやすい絶好の形です。
たこさん
最重要!この形じゃないときは、エントリーしたらダメと言っても過言ではない
PPPとはすべての移動平均線が右肩上がりの形
上記のチャートをご覧になってください。すべての移動平均線が右肩上がりになっていますね。
典型的なPPPの形です。
PPPとは、すべての移動平均線が右肩上がりの形
どこで買っても利益が出やすい形なので、『買い』でエントリーする準備をしましょう。
逆PPPとはすべての移動平均線が右肩下がりの形
上記のチャートはすべての移動平均線が右肩下がりになっています。
これは逆PPP(逆パンパカパン)の形です。
逆PPPとは、すべての移動平均線が右肩下がりの形
どこで売っても利益が出やすい形なので、『売り』でエントリーする準備をしましょう。
すべての始まりはPPPか逆PPPにあり
PPPか逆PPPの状態であればすぐエントリーしていいわけではありません。
(もちろんこの形でエントリーするだけでも勝ちやすいですが…)
PPP・逆PPPはあくまでも前提条件です。
この状況下でさらに精度を上げていくために②、③の形を紹介します。
『PPP』・『逆PPP』はあくまでも前提条件
②ものわかれ
エントリーに最適な移動平均線の形の2つ目は『ものわかれ』です。
先ほど出てきた『PPP』・『逆PPP』の状況下で効果を発揮します。
ものわかれとは5日線が反発して再上昇した形
上記図の〇の部分が『ものわかれ』です。
上昇中の5日線が、一度20日線に接近してから再度上昇していますね。
『ものわかれ』とは、上昇中の5日線が、一度20日線に接近し、反発して再上昇した形
一度くっつきそうになった移動平均線が、再び離れゆく様子から名付けられました。
5日移動平均線の動き
- 上昇
- 下降
- 20日線に近づくも反発
- 再上昇
『ものわかれ』がいい形だっていうのはわかった。
けど、結局どこでエントリーしたらいいんだ?
ものわかれのエントリーポイント(上昇時)
上昇時の『ものわかれ』の最高のエントリーポイントは、
20日線で反発し、『下半身』が出た時です。
ただし、PPP(すべての移動平均線が右肩上がり)になっていることが前提です。
『ものわかれ』は『押し目買い』とは違います。
- 『押し目買い』…一時的な調整中(下落中)に買う逆張り
- 『ものわかれ』…反発を確認し、上昇のサイン(下半身)で買う順張り
しっかり5日線が上向きになったことを確認してからエントリーしましょう。
ものわかれのエントリーポイント(下落時)
下落時にも『ものわかれ』は使えます。
下落時の『ものわかれ』の形は上昇時の反対です。
下落中の5日線が、一度20日線に接近し、反発して再下落した形です。
そして、下落時の『ものわかれの』最高のエントリーポイントは、
20日線で反発した後、『逆下半身』が出た時です。
たこさん
下落局面の場合は、『逆PPP』(すべての移動平均線が右肩下がり)になっていることが前提だよ
③くちばし
エントリーに最適な移動平均線の形の3つ目は『くちばし』です。
こちらも『PPP』・『逆PPP』の状況下で効果を発揮します。
くちばしとは上昇中の20日線を5日線が突き抜ける形
上記図の〇の部分が『くちばし』です。
上昇中の20日線を5日線が勢いよく突き抜けていますね。
『くちばし』とは、上昇中の20日線を、5日線が下から上へ突き抜ける形
2本の移動平均線が交差した部分が、鋭いくちばしに見えることから名付けられました。
『くちばし』が現れると上昇トレンドがしばらく続くことが多いです。
この形って要するにゴールデンクロスだよね?
何か違いはあるの?
たこさん
いい質問だね!
ハミたこも最初同じことを思ったよ!
ゴールデンクロスとの違い
『くちばし』は広い意味ではゴールデンクロスです。
ゴールデンクロスは、5日移動平均線が20日移動平均線を上に突き抜ければ完成です。
しかし、ゴールデンクロスの成立要件に移動平均線の向きは関係ありません。
『くちばし』はあくまでも、上向きの20日移動平均線を突き抜ける必要があります。
(※あくまでも、本チャートに照らし合わせた場合の日数です。)
くちばしのエントリーポイント(上昇時)
『くちばし』のエントリーポイントは、『くちばし』ができる直前に『下半身』が出たときです。
相場師朗さんは「くちばし前夜」と呼んでいます。
ゴールデンクロスもそうですが、実際にクロスしてからでは株価がかなり先に行ってしまっています。
そこで、『くちばし』の形が出来上がりそうとなったときにエントリーします。
くちばしのエントリーポイント(下落時)
『くちばし』(下落時)のエントリーポイントは、『くちばし』ができる直前に『逆下半身』が出たときです。
たこさん
ここでも移動平均線が逆PPPになっていることを確認してね!
④N大(ニチダイ)
エントリーに最適な移動平均線の形の4つ目は『N大』です。
移動平均線の形が『N』に見えることが由来のようです。
下落時に現れる場合は『逆N大』といいます。
名前についてはあまり深く考えないでください(今さらですが…)
N大とはトレンド転換時に現れる移動平均線の形
『N大』はトレンド転換時に現れるサインです。
そして『ものわかれ』、『くちばし』を応用した移動平均線の形です。
少し複雑に見えると思うので、整理してみましょう。
- 5日線・20日線が共に下落
- 5日線が急上昇して『くちばし』が現れる
- 5日線が下落し、20日線に接近する
- 5日線が反発上昇して『ものわかれ』が現れる
今までの形より少し複雑だな。
見つけられるか心配だ
たこさん
落ち着いて!
今まで学んできた形を思い出して、ゆっくり見てみよう
N大のエントリーポイント
『N大』のエントリーポイントは、下落から転換し、『くちばし』、『ものわかれ』の後に『下半身』がでたときです。
『下半身』の後は、『PPP』(移動平均線のが全て右肩上がり)になっているので、
株価が上昇しやすくなっていますね。
逆N大のエントリーポイント
『逆N大』のエントリーポイントは、上昇から転換し、『くちばし』、『ものわかれ』の後に『逆下半身』がでたときです。
下落のエネルギーが爆発する点になるので、勢いよく下落しやすいです。
たしかにすごい勢いで下落している
移動平均線がオワコンじゃない理由
ここまで『移動平均線の設定』と『エントリーに最適な移動平均線の形』について解説してきました。
それでも、
- 移動平均線ってもう古くない?
- もっと新しい指標を使ったほうが効果があるんじゃない?
- 移動平均線に頼りすぎるのはどうなの?
という声が多くあると思います。
それに対しての回答はこれです。
移動平均線は、今でも相場への影響力が高く、非常に頼りになる指標です!
理由としては以下の通りです。
- 投資家の多くが認知している指標である
- わかりやすく、使いやすい
- 多くの投資家が使っているため、転換点で株価が動きやすい
- 転換点で株価が動くから投資家が注目する
これら4つがループして、『移動平均線』は常に影響力を強めています。
実際に、今なお『移動平均線』の転換点で株価は動いています。
みんなが『移動平均線』を意識しているからです。
ですので、『移動平均線』はぜんぜんオワコンじゃありません。
どんどん使って、どんどん研究していきましょう!
まとめ:移動平均線の形に注目することで勝率が上がる
今回は、エントリーに最適な移動平均線の形4選!について解説しました。
- 移動平均線の設定は『5日・20日・60日』がおすすめ
- エントリーに最適な移動平均線の形は『PPP』、『ものわかれ』、『くちばし』、『N大』
- 移動平均線は今なお影響力の高い指標
スイングトレードにおいて、移動平均線はとても重要です。
今回の記事を何度も見直して、実際のチャートで探してみてください。
一緒に頑張りましょう!
今回の記事でたくさん出てきたエントリーサイン『下半身』についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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この記事で使われているチャートは『Trading View』です。
また、投資は自己責任です。最終的な判断はあなた自身が行うものです。この記事は未来におけるパフォーマンスを確約するものではありません。ご注意ください。
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