- 信用残高って確認する必要あるの?
- 信用残高が株価にどんな影響を与えるかわからない
- どこに注意して確認したらいいの?
こんなお悩みを解決します
- 信用残高が株価に与える影響について
- 【ココを見て!】信用残高のチェックポイント
「信用残高が多いとなんだか良くないらしい」と知っている人は多いです。
しかし、なぜ良くないのかわからず、結局確認しないでトレードしている人も多いです。
信用残高は長期投資であれば気にする必要は少ないです。
しかし、スイングトレーダーやデイトレーダーには非常に重要な指標です。
信用残高を確認しないでトレードをするのは、チャートを見ないでトレードをするのと同じくらい危険です。
この記事を読むことで、信用残高を確認せずにはいられなくなります。
錆びたナイフひとつで銃撃戦に参加することのないよう、この記事でしっかり勉強しましょう。

3分程度で読めるので、信用残高についてよく知らなかった人はぜひ最後まで読んでください。
AmazonでKindle本を出版しました!
『1日30分でOK!主婦でもできる株スイングトレードの教科書』
【Kindleランキング(マネー・金融政策部門)でベストセラー獲得!!】
KindleUnlimited会員の方であれば無料で読むこともできますので読んでみてください!
信用残高が株価に与える影響について

信用残高の大小によって、今後の株価推移に大きな影響があります。
- 信用買残 ⇒ 将来の売り圧力
- 信用売残 ⇒ 将来の買い圧力
この内容は聞いたことがある人もいると思います。
今回はここからさらに深堀して解説していきたいと思います。
信用買残が与える影響
信用買残は信用売残よりも重要な指標です。
買い残が多くなると、株価が下がりやすくなり、上がりにくくなります。
株価が下がりやすくなるメカニズム
買い残が多いと株価が下がりやすくなります。
原因は、信用買いをするほとんどが個人投資家だからです。
個人投資家の中には信用建て余力いっぱいまで買っている人が多くいます。
そのため、株価が天井を打ち、一度下落が始まると下落が加速します。
追証になる人や、追証になりたくない人の売りが次々と出てくるためです。
- 個人が信用買いをする(全力買いの場合が多い)
- 株価が天井を打ち下落する
- 追証売りや追証回避の売りが加速
- さらに下落する
株価が上がりにくくなるメカニズム
買い残が多いと一度下落した株価は上がりにくくなります。
下落した株価はいつかは反発します。
しかし、ある程度上がると大量の売りが出てきます。
天井付近で買っていた個人投資家のヤレヤレ売りです。
- 株価が上昇する
- 上で買っていた個人投資家が売る
- 株価が下落する
- 再び株価が上昇する
- 上で買っていた個人投資家が売る
【要注意】信用買残が増えながら下落し続けると最悪
株価が下落し、損切が順調に進むと徐々に信用買残が減っていきます。
半年ほどかけて正常な状態に戻ります。
しかし、中には株価が下落しているにもかかわらず、信用買残が増えていく銘柄もあります。
この場合、非常に良くありません。

これだけ下がったから、そろそろ反転するだろう。
そう思った個人投資家が信用買いをします。
しかし、上で買った投資家のヤレヤレ売りが上回ります。
その結果、株価は下がり続けます。
信用売残が与える影響
信用売残が多いときは、株価の下落幅を和らげてくれると考えましょう。
8%下落しそうな時でも5%で収まるようなイメージです。
信用売残が多いなら、将来の買い圧力になるんだろ?
こりゃ買いだろ!買うしかねぇだろ!
その考えは危ないです。注意!
信用売残が多いから買うというのはオススメしません。
なぜなら、信用売りには上級者が多く、信用建余力目一杯に売っていることは少ないからです。
さらに、ヘッジとして売りを入れている場合も多いです。
そのため、急激な株価上昇となることは少ないです。
ヘッジとは、株価変動リスクを回避するために行う行為のことです。
現物保有の投資家が、下落した時のリスク回避のために『空売り』を入れておく時には『売りヘッジ』を入れると言ったりします。
【ココを見て!】信用残高のチェックポイント

株価に大きい影響を及ぼす『信用買残』を確認する際のチェックポイントを紹介します。
初心者のうちは、信用売残はそこまで気にする必要はありません。
- 信用買残が1日の出来高の3倍超なら危険
- どの価格帯で信用買残が増えたのか
①信用買残が1日の出来高の3倍超なら危険
信用買残が1日の出来高の3倍を超えている場合は非常に危険です。
下落が開始した時、3倍の信用買残が我先に、と売ってきます。
異常事態です。処理しきれずに株価が急落します。
2倍でも多いですが、3倍だと非常に危険だということだけ、まず覚えておいてください。
上昇トレンドで買い残が出来高の3倍の場合、株価が上がり続けることは多くあります。
ただし、この段階は相場が過熱しているだけで、冷静さを失っています。
現実に戻ったときに、反動がきます。
急落した株価は上がりにくくなる!
1日の出来高の3倍の信用買残の銘柄には要注意と覚えておきましょう。
エントリーしてもいいですが、利確・損切を早めにしましょう。
しっかりとしたリスク管理が大切です。
1日の出来高はどの日を基準にするのか
毎日出来高が変わるけど、どの日を基準にしたらいいんだ?
日々変化する出来高の中でどの日を基準にすればいいかという疑問が浮かぶと思います。
1日の出来高は、その日の出来高で見てください。
そうすることで、変化を見て取ることができます。

出来高が減るからといって、信用買残も一緒に減るわけではありません。
むしろ、一度出来高が増えると信用買残も増えている可能性が高いです。
出来高が細ったときに信用買残が増えたまま残っていると注意が必要です。
②どの価格帯で信用買残が増えたのか
どの価格帯で信用買残が増えたのか調べることも非常に大切です。
信用買残が大きく増えた箇所を見つけて、
価格帯別出来高と照らし合わせてみましょう。

2週間で信用買残が約3.4倍に膨れ上がりました。
これだけの情報があれば、信用買をした投資家がどこの価格帯に多くいるのかがわかります。

その後の株価は、ご覧のように上値を重くして下落していきました。
信用買残の多い価格帯が、現在の株価の上にある時は、株価が上がりにくくなります。
一方、信用買残の多い価格帯が、現在の株価の下にある時は、株価への悪影響は少なくなります。
このように、どの価格帯で信用買残が増えたか調べることで、株価の推移を予測することができます。
まとめ 信用残高を確認するとトレードの精度が上がる

今回は、信用残高が株価に与える影響とチェックポイントについて徹底解説しました。
まとめは以下の通りです。
- 信用買残が多いと、株価が下がりやすくなり、上がりにくくなる。
- 信用売残が多いと、株価の下落を和らげてくれる。
- 信用買残が1日の出来高の3倍を超えると危険。
- 信用買残の多い価格帯を見極めることが大切。
トレードする前には、信用残高を確認するクセを付けましょう。
そうすることで、確実に負けトレードを減らすことができます。
AmazonでKindle本を出版しました!
『1日30分でOK!主婦でもできる株スイングトレードの教科書』
【Kindleランキング(マネー・金融政策部門)でベストセラー獲得!!】
KindleUnlimited会員の方であれば無料で読むこともできますので読んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
投資は自己責任です。最終的な判断はあなた自身が行うものです。
しっかりと計画を立てて真剣に取り組みましょう。

にほんブログ村